〜フロントキャリパーオーバーホール(BNR32キャリパー)〜

難易度  ★★☆☆☆
作業時間 2時間

BNR32キャリパーを流用してご機嫌だったのですが、しばらく乗っていると、なーんかペダルにひっかかる感触がでてきました。
何だろなー?と思いながら効きはいいのでまだしばらく乗ってると、今度は異音がし始めました。(>_<)
何だこりゃー!ブレーキはヤバい!僕の持論として、エンジン壊れるとかで止まっちゃうのはいいけど(よくはないが・・・)、ブレーキ効かんくて止まらんのは激マズい!ということで、いろいろ原因を探してましたが、わからず。
こりゃーOHしかないか!とOHすることにしました。
実はこのキャリパーをヤフオクで購入して取り付けするときにOHしようか迷ったけど、とりあえずつけてみっか☆とそのままつけました。
とりあえず無事取り付けは完了したし、効きもしたので、程度よかったのかな?と思ってたけど、今になってみるとちょっとおかしいところが。
純正のパッドがついていたんだけど、結構山は残ってたけど、それでも新品よりは減ってるだろうなと思ってたけど、ピストンを押し戻そうとすると全然戻らず。専用工具を使っても全く動きませんでした。今思えば固着してたんだろうけど、これがこのキャリパーの限界なのかな?パッドも新品同様かな?と思いながら作業をしてしまいました。まー今だから思えるんだけど、そんなわきゃないわな。(@_@;)
で、そんなことも過ぎりつつ、これはピストン固着によってピストン動かす油圧と固着していて動きたくないピストンの喧嘩でバキバキいってるに違いない!との仮説のもとOHしたわけです。
OHの作業自体は経験済ってこともあるけどPS13純正キャリパーより簡単かな。何が簡単ってピストンブーツをはめるのが楽☆PS13キャリパーは1ポッドだったからピストンは1つでよかったけど、ピストンブーツをつけるのに非常に手こずったからね。
BNR32キャリパーはピストン4つを同じように抜いていかんといかんのが少し面倒だったけどトータルでは楽だったね。
で、OHの結果見事異音はなくなり、ブレーキの感触もよくなりました。予想通り!(気付くの遅い?)
そりゃバキバキいう程固着してるならフィーリングいいわけないわな。(^-^;)
分解してみてキャリパーやピストンの程度自体は純正キャリパーよりよく思えたけど、結局はシールの問題なんだろうね。
今回は勉強になったからいいけど、やっぱり中古のキャリパー組むときはOHしてからにした方がいいね。
OHの作業ってとっても楽しいしね。
とにかくこれでまたご機嫌ブレーキになりました☆あーよかった。(´o`)
b_f_bnr32_overhaul_01 BNR32キャリパーです。
b_f_bnr32_overhaul_02 まずはピン等をはずしてパッドを外します。
b_f_bnr32_overhaul_03 ブレーキホースを外してキャリパーをナックルから外します。
b_f_bnr32_overhaul_04 こんな感じ。
ブレーキホースは放っておくとフルードが垂れ続けるので、何かで漏れないようにしておきます。
僕はスポンジとクリップを使っています。
b_f_bnr32_overhaul_05 キャリパーからピストンを抜くのにはエアを使います。
これはエアガンです。
b_f_bnr32_overhaul_06 基本的にブレーキホースがついていた穴からエアを吹き込んでピストンを抜くんだけど、ピストンのスムーズさが均一じゃないからどうしても偏って抜けてしまいます。
どれか1つでもピストンが抜けるとそこからエアが漏れて他のピストンが抜けないので、均等に抜いていきます。まーどれかが抜けちゃってもまたはめればいいだけだけどね。
というわけでピストンが均一に抜けるようにピストンを押し戻すツールを使いながら少しずつ抜いていきました。
だいたい順調に抜けたんだけど、中にはなかなか抜けないピストンもあってちょっとてこずりましたが、何とか抜けました。
とにかくピストンはえらい勢いで抜けるのでくれぐれもケガのないようにしてくださいね。
b_f_bnr32_overhaul_07 全部分解できました。
b_f_bnr32_overhaul_08 分解後のキャリパーです。
フルードも新しかったこともあり、そんなに汚れてません。
b_f_bnr32_overhaul_09 洗浄前のピストンです。
こちらも傷もなく、いい感じです。
b_f_bnr32_overhaul_10 キャリパーをブレーキクリーナーで洗浄してきれいにしました。
ブレーキホースの穴→各ピストンをつなぐ穴→ブリーダーへの穴もクリーナーを噴いてきれいにしました。
b_f_bnr32_overhaul_11 ピストンも洗浄し、きれいになりました。
b_f_bnr32_overhaul_12 これがBNR32用オーバーホールキットです。
BNR32だけじゃなく、GTS−T系の車等の4ポットキャリパーも共通部品みたいです。キャリパー本体以外は結構同じ部品使ってる?
値段はだいたい2,800円位だったかな。コストパフォーマンス高し!
b_f_bnr32_overhaul_13 キット内容はこんな感じです。
b_f_bnr32_overhaul_14 シリンダーにグリスを塗って・・・
b_f_bnr32_overhaul_15 ピストンシールをはめます。
b_f_bnr32_overhaul_16 ピストンにもグリスを塗り、ピストンブーツをはめて・・・
b_f_bnr32_overhaul_17 キャリパーに組みます。
抜くときと違ってスムーズ☆
b_f_bnr32_overhaul_18 最後にリングでピストンブーツを固定します。
b_f_bnr32_overhaul_19 これを4つやって完了☆
ちなみに、今回作業中にブレーキフルードがキャリパーについて色がはげてしまいました。
熱を入れればフルードでも溶けないって話だったんだけどなー?まー色を塗ってから街乗りしかしてないからそんなに熱くなってないってことか。
サーキット走れば大丈夫かな。
ただ、まだらになっちゃってるからいかんけど、色自体ははげた部分のが鮮やかで好きかな。本来塗る前はこれ位の明るい青を想定してたのでね。
とにかく、今はちゃんと効けば色はいい。
b_f_bnr32_overhaul_20 ナックルにキャリパーを付けて、ブレーキホースをつけてエア抜きをしてこれを左右やれば完了☆
異音もすっかりなくなりました。(^-^)
キャリパーもピストンも問題なかったから、異音の原因はピストンシールかな。あんなゴムだけであんなにバキバキいうんだね。。。w(゚o゚)w
とにかく直ってよかった。