〜フロントキャリパーオーバーホール〜

難易度  ★★★☆☆
作業時間 4時間
必要工具 スパナ(10mm,12mm,14mm,19mm)、エアコンプレッサー、エア抜き用工具

中古で買ってから一度もオーバーホールしてません。いつオーバーホールしたかわからない、ひょっとすると1回もしたことがないかもしれないフロントキャリパー。
そこで、安心するためにも、オーバーホールしました。
b_f_overhaul_01 フロントキャリパーのオーバーホールキットです。
これがないとオーバーホールの意味がありません。3000円でおつりがきたと思います。
あと、ブレーキホースのための銅ワッシャーも要ります。これらは事前に必ず用意しましょう。
b_f_overhaul_02 まずはマスターシリンダーのフルード量のチェックです。
なぜかと言うと、キャリパーをとるときに、多少はフルードが漏れてしまいます。
マスターシリンダーが空になってしまうと、全キャリパーでエア抜きしないといけないので、気をつけてください。
マスターシリンダーをフルードで満たしておけば、エア抜きはフロントだけで済みます。
b_f_overhaul_03 ここが空にならないように気をつけてください。
b_f_overhaul_04 ここでは右側のキャリパーでやります。
作業手順は左も同じです。
b_f_overhaul_05 まずはブレーキホースを外します。12mmです。
b_f_overhaul_06 ほっとくとどんどんフルードが漏れてしまうので、対策をします。
b_f_overhaul_07 では、キャリパーを外します。上の14mmボルトを外します。
b_f_overhaul_08 下の14mmのボルトを外します。
b_f_overhaul_09 はずれました。
b_f_overhaul_10 フロントはピストンをはずすためにエアをブレーキホースがついていた穴から吹き込みます。
ピストンが勢い良く飛び出すので、タオル等で衝撃をやわらげます。
b_f_overhaul_11 はずれました。
しかし、勢い良く飛び出すとはきいていたけど、予想以上に勢い良く飛び出しました!
ベルヌーイの法則だっけ?普段は油圧で大きな力でブレーキをきかしているのと同じ原理なんだろうなー。
手に当たるとケガする位の勢いだったので、気をつけてくださいね。
b_f_overhaul_12 ピストンです。
この面にフルードで圧がかかるわけです。
ピストンはきれいにしておきましょう。
b_f_overhaul_13 ピストンが抜けたあとのキャリパーです。
b_f_overhaul_14 真ん中の穴がブレーキホースにつながってる穴。
そして矢印の穴はエア抜きをするエアブリーダーへつながってる穴です。
フロントは意外と(?)シンプルな造りですね。
b_f_overhaul_15 これがエアブリーダー。
これもはずします。
b_f_overhaul_16 きれいにしましょう。
b_f_overhaul_17 ピストンブーツをはずし、
矢印のピストンシールも外します。
b_f_overhaul_18 はずれました。
キャリパーもきれいにしましょう。
b_f_overhaul_19 次はトルクメンバーもきれいにします。
b_f_overhaul_20 下のリテーナースプリングをはずします。
b_f_overhaul_21 上のリテーナースプリングをはずします。
b_f_overhaul_22 19mmのボルトを2つはずせば一式はずれます。
b_f_overhaul_23 はずれました☆
スライドピンもはずしてきれいにしましょう。
b_f_overhaul_24 キャリパーの部品です。
b_f_overhaul_25 フロントはローター回転方向は右のゴムブッシュがついてます。
もう一方は左のピンブーツだけです。
b_f_overhaul_26 グリスをたっぷり塗って組み付けます。
b_f_overhaul_27 トルクメンバー一式が完成☆
b_f_overhaul_28 きれいにしたシリンダーに・・・
b_f_overhaul_29 グリスを塗ってピストンシールを組みます。
b_f_overhaul_30 きれいにしたピストンをキャリパーに組み付けます。
ピストンにグリスを塗って、ピストンブーツをくみます。
b_f_overhaul_31 で、シリンダーに組みます。
うまくピストンブーツをシリンダーとピストンの両方の溝にはめます。
でも、それが結構難しい!コツがいるので、頑張ってください。
マイナスドライバーとかで強引に入れようとすると、簡単にゴムに穴が開いてしまいます。(+_+)
手で押し込むようにはめましょう。
b_f_overhaul_32 エアブリーダーをキャリパーにつけます。
b_f_overhaul_33 で、トルクメンバーとキャリパーを組みます。
b_f_overhaul_34 キャリパーにブレーキホースをつけます。
くれぐれも銅ワッシャーは新品を使いましょう。
b_f_overhaul_35 あとはエア抜きをして完了です。
最後にブレーキクリーナーでフルードで濡れたとこをきれいにしましょう。
フルードで濡れたままだと漏れてるかどうかわからないので。
あと、最初に車を動かすときは必ず動作チェックをしましょう。
動作チェックがOKならスムーズブレーキ生活が待ってますよー☆
b_f_overhaul_36 ☆補足☆
今回、エア抜きをしたあと、エアブリーダーからフルードが滲んでしまってました。(+_+)
で、これはマズいとさらに締めこむと・・・思いっきりナメてしまいました。(+o+)
b_f_overhaul_37 バイスプライヤーではずして・・・
b_f_overhaul_38 とれましたが、こんなにつぶれてしまってました。(_ _)
完全に変形してしまってますね。
b_f_overhaul_39 これは新品。1個325円でした。安い!
b_f_overhaul_40 今度は優しくつけてエア抜きして完了☆
整備要領書を見て納得。締付トルクは0.7〜0.9kg-mでした。ここは優しくしめましょうね。(^-^;)