〜ECV加工取付〜

今さらですが、我が車は改造車です。当然マフラーも代えています。若い頃は爆音マフラーが流行ってたこともあり、脳天気にうるさいマフラーをつけていましたが、やはりご近所様に迷惑です。
そこで、アペックスのECVを装着してあります。これは、スロットルのように円盤が回転して排気音をコントロールするというものなのですが、走るときはほとんど抵抗無く、夜の駐車場等、静かにしたいときはレバーで静かにできるというすぐれものです。しかし、そのままの60Φ(だったかな?)ではなく、ショップオリジナルの80Φ加工品を購入しました。これは、付けているマフラーが80Φなので、排気抵抗を嫌ってのことだったのですが、マフラーって80Φとか言いながらフランジ付近ではだいたい75〜76Φ位しかないものが多いんですよね。(+_+)これは、構造上しかたのないことなのでしょうが。しかも、触媒はもっと口径が小さいです。
そこで、以下のような問題がでてしまっていました。
ecv_01 ちょっとわかりにくいかもしれませんが、図の中央部分の青い縦線がECVのキモの円盤です。これが赤点を中心に回転して、排気音をコントロールします。
しかし、マフラー、ECV、触媒の口径がそれぞれ違います。
ecv_02 円盤は断面図で見ると円運動なので、左図の様に円盤がマフラーのフランジに当たってしまいます。
最初、円盤をマフラーに干渉しないように小さく削ってとりつけましたが、隙間がおおきくなってしまったため、円盤を全閉にしてもほとんど静かになりませんでした。
次、マフラー補修用の耐熱パテでECVの内径を小さくし、円盤との隙間を小さくしたのですが、一瞬音は小さくなったものの、すぐに排気熱で溶けてしまいました。また失敗。(>_<)
その後、マフラーと干渉しない範囲で円盤の大きさを最適にするため数回円盤を作成しました。しかし、やはり思うような消音効果は得られませんでした。
そこで、80Φの穴があいた厚さ3mmのスペーサーを2枚作成し、マフラー←→ECVとECV←→触媒の間にはさむことにより、右図の円盤がフランジに当たらないようにします。
これなら円盤とECV内径との隙間をギリギリまで小さくでき、消音効果も発揮できそうです。
ecv_03 これが加工前。
クリアランスがギリギリだったため、ECVと触媒の位置が振動等で少しずれてしまうだけで干渉するようになってしまい、円盤を回転させるときに触媒にひっかかって曲がってしまっています。
ecv_04 そこで、アルミ板でスペーサーを作成します。
ディスクグラインダーでおおまかに切ったあと、ヤスリでひたすら削りました。疲れた!
リューターみたいな工具が欲しいです。
ecv_05 円盤はECV本体にネジ2本でとまっているので簡単にはずれます。
ecv_06 で、円盤作り。0.5mm厚のステンレス板から作成します。
これだと、金バサミで簡単に切れるので加工が楽です。強度的にも問題ないと思います。
ecv_07 金バサミで大まかに切ったあと、ヤスリで削ってボルト用の穴をあければ完成です。(^o^)
ecv_08 ECVに取り付けします。
全閉時。ほとんど隙間がありませんが、車庫入れ位なら壊れないです。かなり効果が期待できそう。(^-^)
ecv_09 全開時。厳密には排気抵抗はあるでしょうが、夜に爆音はマズいので、しょうがないですね。
妥協ではありますが、ほとんど排気抵抗にもならないと思います。
ecv_10 で、ご機嫌で取り付けたのですが、まだ干渉する!
調べてみると、どうもフランジのところにパイプの段差があり、これが干渉しているようです。
ecv_11 ここは多少削っても大丈夫そうだったので、削ってたたいて、段差をなくしました。
ecv_12 触媒側も同様に段差がありました。
ecv_13 削ってたたいて、いい感じになりました。
ecv_14 取付完了!
今度は干渉もしません。音もかなり静かになりました。
これで気持ちよくはしれて、ご近所様とも円満な付き合いができそうです。\(^o^)/