〜BNR32ブレーキ流用(フロント)〜

難易度  ★★★☆☆
作業時間 8時間
今使っているブレーキパッドがなくなってきたので、いい機会と思い、今までずーっと考えてきたBNR32用キャリパー&ローターを付けることにしました。
何故BNR32用かというと、HCR32やS14、S15もフロントは4ポットですが、ローター径が280mmとPS13シルビアと同じなのです。4ポット化によるコントロール性の向上や多少の効きの向上もあるだろうけど、ここはやっぱりローター径も大きくしたいところです。
そこで、ある程度安いなかで選ぶとローター径が296mmのBNR32用かECR33用になるのですが、ローターの厚みがBNR32が32mmなのに対してECR33は30mmだったので、厚い方がいいかなと思い、そして何より憧れのGT−Rの部品を組み込みたいとの思いからBNR32用の導入を決めました。
フロント、リヤ共に交換する予定ですが、リヤはサイドブレーキ機構でいろいろ面倒なので、まずはフロントからやっていきます。
部品はヤフオクでキャリパー&ローターをセットで落札しました。
ブレーキまわりを流用する場合、ハブまで流用して5穴化する方法と、4穴のまま行く方法があります。実際探してみるとブレーキと5穴ハブかセットになったものもハブなしとほとんど値段の変わりなく出品されてましたが、今回は今使っているホイールを使いたかったので、4穴のままいくことにしました。
まずは4穴化です。
今回の作業のためにボール盤を購入しました。
割と安かったけど、ちゃんと機能しました。電動ドリルと違って回転速度を変えれるのがいいね。
穴はちゃんと空くんだけど、バランスをとりながら穴を空けるのはやっぱり難しかったです。でも、なんとかできました。
あとは基本的にボルトオンです。
注意としてはエア抜きをきちんとやることと、PS13キャリパーに比べてかなりキャリパーがごつくなるので、ホイールのスポークに干渉してしまう可能性があることです。実際我が車のホイールとも干渉しました。するかすらないかって微妙な感じだったけどね。これは3mmスペーサーをかまして解決しました。
最初の街乗りチェックではそんなに違いは体感できなかったけど、乗ってるとじわじわ効きのよさを感じます。
ただ、サーキット走行ではフィーリングの違いに戸惑いました。これは慣れが解決してくれるでしょう。
とにかく、見てかっこよく、乗って効く楽しいブレーキですね。やってよかったな。(^-^)
あとは、リヤの流用が問題ですね。
b_f_bnr32_01 これがPS13用のフロントブレーキです。
17インチホイールをはくと、やっぱり小さく頼りなく感じてしまいます。
b_f_bnr32_02 これが今回落札したキャリパー&ローターセットです。
OHや色塗りも考えましたが、あまり時間もなかったので今回はこのままいきます。
b_f_bnr32_03 購入したローター表面。少し摩耗しているようですが、今のPS13用ローターみたいにレコード状にもなっておらず、まずまずだと思います。
b_f_bnr32_04 PS13ローターとBNR32ローターの比較です。
たった16mmの差だけどかなり違って見えます。
b_f_bnr32_05 PS13ローターとBNR32ローターを重ねるとこれだけ違います。
8mmですね。
b_f_bnr32_06 厚さもこれだけ違います。
PS13用が22mmなのに対してBNR32用は32mm。10mmも違います。
b_f_bnr32_07 これが今回ローターの4穴化のために購入したボール盤です。
業者さんに依頼した方が安くて確実でしょうが、何でも自分で作業したいのと、ここで穴あけを覚えれば今後もいろいろ作業の幅が広がると思い、先行投資しました。
b_f_bnr32_08 ハブボルト径が約12.1mm。で、ローターの純正の穴径は約12.5mmです。
今回は13mmのドリルで穴をあけます。
穴あけの手順ですが、いろいろ方法はあるようです。
僕はPS13用ローターとBNR32用ローターを重ねて穴を空ける場所の中心にマジックで印をつけ、穴を空けていく方法にしました。
5穴ローターを4穴化するときは、当然、1つの穴を基準として使って、残りの3つの穴を空けます。
僕はPS13ローターとBNR32ローターを重ねて穴を空ける3箇所の中心にマジックで点を書き、それぞれ最初は5mmのドリルで少しだけくぼみを作り、あとで、3箇所を13mmのドリルで穴を空けました。
b_f_bnr32_09 ホントは1箇所ずつ穴を空けてく方が確実だけど、ドリルの刃を換えると5mmと13mmだと全然刃の長さが違うから、テーブルの高さも変えないといかんので面倒だということで、3箇所一気に5mmでくぼみを作り、その後で3箇所13mmで穴を空けました。
穴は割とあっさり空きました。
で、穴を3つ空けて、4穴化終了♪って感じでPS13の4穴のハブに付けてみると・・・はまらん!(+o+)穴が2箇所ほんのちょっとだけど、ずれてました。(o_ _)oその2箇所をヤスリで削って何とか入りました。あーあ、失敗しちゃった。でも、何とか使えるからこれも経験だけどね。
b_f_bnr32_10 そこで、失敗した右側ローターに続き、左側ローターは今度は1箇所ずつ5mmと13mmの刃を換えながら穴を空けてはPS13ローターと重ねてマジックで中心を書き、また穴を空けるって方法にしました。
すると、今度はきれいにできました。スムーズにハブにつきました。やったね。
b_f_bnr32_11 そんなこんなで何とか終わったフロントローター4穴化。やっぱり「急がばまわれ」ってのはホントだね。
ってな感じでとりあえずローターの4穴化は完了しました。矢印の3つが空けた穴です。
b_f_bnr32_12 ローターの4穴化が終わったらいよいよ組み付けです。
PS13ノーマルキャリパー&ローターをはずします。
詳細は
フロントキャリパーオーバーホール

ハブボルト交換
を参照してくださいね。
b_f_bnr32_13 ノーマルキャリパー&ローターがとれました。
でも、キャリパーからブレーキホースをとってしまうとフルードが漏れてくるので、BNR32キャリパーを組むまではブレーキホースははずさず、邪魔にならないところにひっかけておきます。
b_f_bnr32_14 ローター径が大きくなるのでバックプレートが干渉してしまいます。
干渉しないように切込みを入れて平にします。
b_f_bnr32_15 バンジョーボルトはショート加工が必要です。
今回は新品を用意しました。
b_f_bnr32_16 PS13用バンジョーボルトをそのまま使うと2〜3mm余ってしまいます。
b_f_bnr32_17 そこでショート加工です。
ディスクグラインダーでやれば楽なんだけど、作業が深夜だったので、騒音をだしてはいかんと糸ノコで地道に切りました。
最後にヤスリでバリをとったり表面をならしたりしました。
b_f_bnr32_18 これでちゃんとつきますね。
b_f_bnr32_19 でも、BNR32キャリパーは銅ワッシャーが接するところに凹凸があって漏れが心配です。
b_f_bnr32_20 そこで、1500番の耐水ペーパーで平にしました。
b_f_bnr32_21 あとは組むだけです。まずは右から。
4穴化したローターを組みます。
b_f_bnr32_22 キャリパーも組みます。
b_f_bnr32_23 矢印のボルト2本でキャリパーを取り付けます。
ボルトはPS13用でトルクメンバーを固定していたものを使いました。
使用スパナは19mmです。
その後、新品銅ワッシャーを使ってブレーキホースをPS13キャリパーからBNR32キャリパーにつけかえます。
b_f_bnr32_24 同じように左側も取り付けました。
b_f_bnr32_25 キャリパー裏側。
あとはエア抜きをして完了です。
効きもいいし見た目もいいです。満足満足♪(^-^)
b_f_bnr32_26 比較です。
PS13ノーマルキャリパー&ローター。
b_f_bnr32_27 BNR32キャリパー&ローター。
やっぱりローター径も大きいしキャリパーもごつくてかっこいいね。(^-^)
b_f_bnr32_28 ホイールつけた状態の比較です。
PS13キャリパー&ローター。
b_f_bnr32_29 BNR32キャリパー&ローター。
かっこいいね。でも、キャリパーとホイールのスポークがギリギリ当たるようになってしまいました。(@_@;)
3mmのスペーサーをかまして取り付け完了☆