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まずは準備から。 車のフロントをあげてウマにかけます。ジャッキのままだと大変危険なので必ずウマにかけるか安全な方法をとりましょう。 そして、アンダーパネルをとって、クーラントを抜きます。エンジンオイルは抜かなくてもそんなにこぼれないので大丈夫です。しかし、せっかくジャッキアップしたんだし、ついでに交換しとくと気分いいですね。 |
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まずは下回りから。フロントパイプをはずします。 14mmのナット3つをはずせばとれます。ちなみに、ここはサビたりしてかなり固く締まってることが多いので頑張ってとりましょう。CRCを吹いてしばらくしてからやってもいいかも? |
![]() | オイルリターンパイプをはずします。 |
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O2センサーのカプラーをはずします。 あと、ブローバイ関係のホースもはずしていきます。 |
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EAIシステムです。 これも邪魔なのではずします。 |
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ちょっとスッキリしました。 つづいて、タービンのインテーク関係のパイピングもはずします。 ちなみに、矢印の先の物体は排気温度計のセンサーです。ある人は当然はずしましょう。ない人は気にしなくてもいいです。 |
![]() | 次にエキマニの遮熱板をはずします。 |
![]() | 10mmのボルト4つでとまってるので、それぞれはずします。 |
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こんな感じ。 さらに、パイピングをはずしていきます。 はずせるものはなるべくはずしましょう。そのほうがエンジンルームからタービン一式をとりだすときに楽です。 あと、ここで、ウォーター&オイルラインのエンジン側をはずします。 画像の丸印の三ヶ所です。 |
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別の角度から。 上がウォーターフィード、下がオイルフィードです。 |
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これがノーマルのウォーターリターンの場所です。 我が車は既にS14版になってるので、元々リターンホースがついてたところに蓋がしてあります。 ここはノーマルはリターンホースが12mmのボルトで締まってるので、緩めてとりましょう。狭い場所なので大変ですが、頑張ればとれます。 |
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するとあとはエキマニのボルトをはずせばタービン一式がとれるはずです。 14mmのナット8個でとまってるのですが、はずすときは外から順番に緩めていきましょう。締め付ける場合は逆に内側から順番に締めていくことになります。 ここも固くしまってるので、慎重に作業しましょう。ここでネジが舐めてしまったら・・・。<<<(´д`)>>>とにかく慎重に。 ほとんどのナットは工具がきちんと届くようになってますが、2番と3番の下側のナットが普通には工具が届きません。 そこで、画像のようにエクステンションロッドとユニバーサルジョイントを組み合わせて使います。 |
![]() | こんな感じ。 |
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無事にエキマニのナットをはずせたらタービンをエキマニごとエンジンルームから抜きます。 この際、いろんな部分が干渉するのでそれぞれを傷つけないように注意しましょう。 また、ウォーター&オイルラインがノーマルの人は曲げないように気をつけてください。曲げたり折れたりしちゃうと後々かなり面倒になるみたいです。 タービン一式がとれました。 |
![]() | タービン一式がとれたあとのエンジン。汚ー。(>_<) |
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PS13タービンとS14タービンの比較です。 だいぶS14タービンのが大きいですね。 |
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タービン周りの部品を移植します。 画像はS14タービンにスタッドボルトをセットしてるところ。ダブルナットという手法を使います。スタッドボルトは新品を使うことをお勧めします。 その他もろもろ移植します。アクチュエーターや遮熱版等、取り付けましょう。 |
![]() | 念のため、オイルリターン。 |
![]() | オイルフィード。 |
![]() | ウォーターリターン。 |
![]() | ウォーターフィードです。 |
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それぞれのパイプやエキマニをとりつけました。 我が車はヤフオクで購入したクーラントの取り回しをS14版にするというステンメッシュにしました。 ここをノーマルのままにするときは、ノーマルに近い感じで取り付けて現車合わせですこしずつパイプを曲げてセットするみたいです。ただ、ウォーターリターンがエンジンとバルクヘッドの間にあるので、とても面倒だと思います。自分は今後の整備性も考慮してS14版に変更しました。上でも書きましたが、ノーマルのホースに蓋をして、ラジエター→エンジンの部分の部品をS14のものに変えて、そこに戻すようにしています。 |
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それがこれ。 丸印の部分がPS13では穴が開いていないが、S14用はネジがきってあります。 これに交換することで、ウォーターリターンホースをここにセットすることができます。 |
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こんな感じです。 ノーマル版でいく人はここは無視してください。 |
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本題に戻ります。 これエキマニ←→タービンの部分です。ナットのとこに金属の板みたいなのがありますね。これはロックプレートといって、ボルトが緩むのを防ぐものです。 タービンは金属が熱膨張したり戻ったり、また、振動もある部分なので、ナットが緩みやすい場所です。ロックプレートは大事ですので、必ずつけましょう。 |
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アウトレットパイプとオイルリターンパイプをつけます。 写真ではアウトレットパイプに派手にクラックが入ってますが、気にしないでください。(^-^;) ちなみに、これは有名な話なのですが、S14タービンにPS13のアウトレットパイプを付けると穴が一箇所合いません。なので、ここはヤスリで削って長穴加工をします。だいたい2〜3mm削れば大丈夫だと思います。 オイルリターンパイプもPS13版を使う場合は長穴加工しないといけません。しかし、ここはヤスリさえもっていれば現物合わせで何とでもなると思います。あと、ホースの長さに余裕があればいいのですが、ない場合はパイプを曲げる必要があるかもしれません。 あと、タービンのコンプレッサー側のインテークパイプ(画像で『これ』となってるやつ)なのですが、上の比較画像でもわかると思いますが、角度が違います。ネジの位置等は一緒なので、ショップではパイプを切って角度を変えて溶接しなおすことが多いようです。しかし、私はアルミを溶接する設備がないので、角度をずらすアダプターを作成しようと思ってます。 ちなみに、画像の『これ』はS13(CA18DET)用です。実際は下の画像のものを使用します。 |
![]() | これがPS13(SR20DET)用です。 |
![]() | このようなアダプタを作成して角度をPS13用に角度をあわせます。 |
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インテークはあとにまわしといて、まずはエキマニ&タービンをエンジンに組んでいきます エキマニを組みながら、オイル&ウォーターラインを組みます。 エンジンルームのスペースにタービン一式を入れるのはちょっとコツが要ります。 やり方としては、まず、アウトレットパイプが下にくるように斜め縦にして、下のほうに持って行きます。その後、知恵の輪のように規定の場所にタービンをもっていくのです。 これは文ではうまく説明できないので、何とか頑張ってください。オイル&ウォーターラインを傷つけないように。。。 |
![]() | できた!!!\(^o^)/ |
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アクチュエーターがあると狭いエンジンルームでうまくタービン一式をスペースに入れれないのでとっていました。 ここまできたらつけても大丈夫です。 |
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下に潜ってウォーターリターンホースを取り付けます。 また、アウトレットパイプとフロントパイプもボルトで締めます。 |
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あとはインテーク関係です。 タービンにアダプターを取り付けます。角度がこれ位変わります。 |
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パイプを取り付けます。ちなみに、アダプターのボルトとパイプが干渉してしまうようだったら支障がない程度にパイプのフランジを削りましょう。今回は少し削りました。 いい感じの角度になりました。 |
![]() | インテークを取り付けます。 |
![]() | タービン出口側のパイプの角度も少し変わります。ここもアダプターを作ってもいいのですが、ここは2つのゴムパイプを交換すれば結構しっくりきます。 |
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ちなみに・・・ PS13タービン版@。 |
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S14タービン版@。 ゴムパイプを交換したもの。 |
![]() | PS13タービン版A。 |
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S14タービン版A。 角度の違いがわかるでしょうか? |
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さらにちなみに・・・ PS13タービンです。 |
![]() | S14タービンです。3つのボルト穴の角度が違いますよね? |
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最後にO2センサーやブローバイホース等、いろいろ外したパーツを取り付けて完成!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/ 以上でS14タービン流用は終わりです。 しかし、細かいところで個人の裁量がたくさんあります。インテークの角度の違いの解決法、オイル&ウォーターパイプの取り回し、ボールベアリングタービンなので人によっては水温の上昇を嫌ってウォーターラインを殺してオイルのみにする場合もあるでしょう。 これらを解決しなければなかなか流用はできません。 しかし、最低限の知識と豊富な工具、そして何より気合と体力があれば何とかなります! 実際に雑誌で掲載されて説明されているほど簡単ではありませんが、ターボ乗りとしてタービン交換は一度はやってみたいものですよね?整備の練習もかねて一度やってみてはいかがでしょうか。 あ、最後に燃調をあわせるのを忘れないでくださいね☆ |